認定薬剤師の実態調査2022 認定手続きの電子化から半年、利用した?

P03 日本在宅薬学会

低栄養ゼロを目指せ!薬剤師だからできる地域医療革命(WEB)

厚生労働省は2015年からフレイル対策に取り組んでおり、その重点項目の一つとして高齢者の低栄養への対応が求められている。特に後期高齢者を対象とした保健事業ガイドラインにおいても、低栄養対策は重要なテーマとして挙げられている。低栄養は高齢者の健康問題において大きな課題となっており、その原因は非常に多岐にわたっている。

高齢者は咀嚼力の低下や嚥下障害を抱えやすく、さらには食欲低下などの様々な要因が絡み合い、摂取量が減少し、低栄養に陥るリスクが高まる。また、医療従事者の間では低栄養に対する認識が十分でないことも多く、その結果として栄養障害が見逃され、患者の予防に悪影響を及ぼすことが少なくない。入院中の高齢者が、適切な栄養評価(例: 身長・体重の測定)を受けていない事例も珍しくない。

低栄養の予防と改善には、まず医療従事者が低栄養のリスクに気づき、その重要性を認識することが必要である。摂食障害や栄養障害の原因を明らかにし、それに対処することが、高齢者の予防に大きな効果をもたらすが、それ以前に医療従事者がリスクを認識することが重要である。

我々薬局は地域とシームレスにつながっており、薬剤師としてこの低栄養問題に積極的に介入することが、地域医療に変革をもたらすと考える。本講座では、薬剤師が最低限知っておくべき低栄養の基礎知識と、それを改善するためのアセスメント方法について詳しく解説する。

高齢者の低栄養は、多くの要因が絡み合った複雑な問題であり、それに対する認識と対応が必要となっている。我々薬局薬剤師がこの問題に関与することで、地域の健康問題に対する解決策の一翼を担うことができるだろう。

講師:菊池 幸助
日出調剤薬局

エリア
オンライン
開催日時
2025年2月16日(日) 10:00 ~ 11:30
受講料
8,000円/会員 11,000円/非会員
募集定員
30名
単位
1単位
研修に関する日程や内容などは、Web上に公開されている情報を参照し掲載しておりますが、最新の情報が反映されていない場合や変更が生じている場合があります。各プロバイダーの情報をご確認の上、ご利用くださいますようお願いいたします。

日本在宅薬学会について

バイタルサイン講習会

バイタルサインを測るための実習もとても分かりやすく良かったです。 講師の方の説明がとても分かりやすくどうしてこのバイタルサインが必要なのか、このバイタルサインはどのような意味を持ちどのような状態でどのように変化が起きそれがなぜかがとても詳しく学べました。
【3単位】
おばさん
(調剤薬局・調剤併設ドラッグストア)
医療現場従事期間:15年以上~20年未満

日本在宅医療連合学会

様々な職種の取り組みが分かり有意義であった。 口腔ケアについての工夫を凝らせた器具に感心した。
【6単位】 【2020年7月受講】
とらぼたる
(調剤薬局・調剤併設ドラッグストア)
医療現場従事期間:20年以上

このプロバイダーの全8件の口コミを見るにはm3.comに会員登録が必要です。

同じエリアの研修情報

G01 日本薬剤師研修センター

2024年度 第10回 ABCセミナー

  • 2025-01-08
  • オンライン
  • 1単位
  • 過去に日本薬剤師研修センターの研修を受けた方の声
味が苦手で量を飲めない、苦手意識からあまり飲もうとしない、という患者様家族の声を現場でよく耳に...

G01 日本薬剤師研修センター

女性薬学@女性の健康支援実践塾(健康サポート薬局編)(WEB)

  • 2025-01-09
  • オンライン
  • 1単位
  • 過去に日本薬剤師研修センターの研修を受けた方の声
西洋医学的な漢方の使い方ではなく漢方医学的な処方意図に基づき治療経過を観察し、副作用の予測がで...

G01 日本薬剤師研修センター

医療データサイエンス⑮(WEB)

  • 2025-01-10
  • オンライン
  • 1単位
  • 過去に日本薬剤師研修センターの研修を受けた方の声
腎機能管理について学んだ。 eGFRの数値を基に処方提案を行う。 内服のNSAIDsはなるべく...

G01 日本薬剤師研修センター

第562回薬事情報センター定例研修会(WEB)

  • 2025-01-11
  • オンライン
  • 1単位
  • 過去に日本薬剤師研修センターの研修を受けた方の声
専門医よりリウマチの症状で薬の使い分けを学べた。それにより患者の症状の程度など判断でき、患者と...
薬剤師転職 派遣薬剤師でじぶんらしく働こう! 薬剤師登録者数No.1

認定薬剤師に関する新着記事

  • 「抗菌化学療法認定薬剤師」の資格取得体験記

    12月17日
    「抗菌化学療法認定薬剤師」は「感染症の種類や病態に応じてどの抗菌薬を選択し、どう使ったらいいのか」まで踏み込んで提案・実践できる薬剤師です。現在、感染防止対策加算の施設基準に専任の薬剤師配置が挙げられており、今後は感染症領域で薬剤師に、より多くの役割が求められる可能性もあります。
  • 薬剤師の「医療情報技師」資格取得体験記

    12月2日
    認定・専門資格の枠組みの外にも薬剤師にとって有用な資格は存在します。そのひとつが、「医療情報技師」です。患者の病歴、経過、検査データ、投薬歴など非常に多岐にわたる医療データを利活用し、またシステム管理できることは、病院薬剤師を中心に大きな武器になります。
  • 「NST専門療法士」の資格取得体験記

    11月12日
    NST専門療法士は、主として静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有するJSPEN(一般社団法人 日本栄養治療学会)が認定した専門療法士です。現在は加算の算定要件になっているわけではありませんが、チーム医療の中で質の高い栄養管理を実現していくために、薬剤師の取得にも関心が高まっています。
  • 薬剤師の資格「骨粗鬆症マネージャー」資格取得体験記

    11月1日
    骨粗鬆症は、高齢化に伴い増加傾向にある疾患のひとつです。直接的に命をおびやかす病気ではありませんが、転倒、骨折、寝たきり、介護の原因となるので適切な治療や予防が重要となります。今回はそんな骨粗鬆症の治療や、二次骨折予防などに取り組む「骨粗鬆症マネージャー」の概要や取得体験記を紹介します。
  • 「感染制御認定薬剤師」の資格取得体験記

    10月3日
    感染制御認定薬剤師は、感染制御に関する高度な知識、技術、実践能力を備えている薬剤師のことです。認定試験は出題範囲が広く難易度が高い一方で、資格取得後は感染対策や抗菌薬の専門家として医師や看護師から頼りにされるようになります。今回は、そんな感染制御認定薬剤師の概要や取得体験記をご紹介します。
  • 公認スポーツファーマシストの資格取得体験記

    9月23日
    公認スポーツファーマシストとは、スポーツ選手やアスリートに対して、薬物治療やサプリメントの適切な使用方法を指導し、ドーピング防止のための知識を提供する薬剤師です。スポーツファーマシストの概要や役割、試験の難易度などを体験記とともにご紹介します。
  • 【薬剤師資格】外来がん治療専門薬剤師の資格取得体験記

    8月28日
    「外来がん治療専門薬剤師(BPACC)」は、外来がん治療に精通し、地域医療機関と連携して職務を遂行することが求められる薬剤師です。同資格保有者の専従が専門医療機関連携薬局の算定要件になっていることから、病院薬剤師だけでなく薬局薬剤師の関心も高まっています。
  • プライマリ・ケア認定薬剤師について超丁寧解説

    8月1日
    プライマリ・ケアとは「身近で、なんでも相談できる総合的な医療」のことです。プライマリ・ケア認定薬剤師は、認定資格の中でも、勤務歴や論文・学会発表の条件がなく小さな薬局やドラッグストア等の薬剤師でも目指しやすい資格になっています。この記事では、プライマリ・ケア認定薬剤師の役割、メリット、更新の流れなどについて解説します。