【第330回スキルアップ】内分泌疾患の病態と治療薬　〜よくみる甲状腺疾患から指定難病まで〜(WEB)

要旨
　　内分泌疾患は、頻度の高いバセドウ病や甲状腺機能低下症などしばしば遭遇するものから、下垂体疾患や骨カルシウム代謝領域の疾患など、頻度は低いものの指定難病となっている病気まで非常に多彩です。また、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、ほぼ全ての内分泌機能異常が知られており、それらに気づくことが大切です。今回は、ホルモンの過剰や不足による疾患に焦点を絞って、その病態と治療薬について解説します。患者さんに接する医師以外の医療者が内分泌疾患を疑い診断に至ることもあります。薬のことだけでなく内分泌疾患の病態にも興味を持って頂けることを願っています。

ホルモン過剰症：バセドウ病、原発性副甲状腺機能亢進症、クッシング病（症候群）、先端巨大症、高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適切分泌症候群、原発性アルドステロン症、腫瘍性骨軟化症

ホルモン欠乏症：甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、副腎皮質不全症、中枢性尿崩症、性腺機能低下症
　
講師名 虎の門病院分院　院長　 竹内 靖博 先生