G04 慶應義塾大学薬学部
漢方医学と個別化医療の融合~最新科学が明かすメカニズムと臨床での新たな展開~(WEB)
漢方医学は、西洋医学的には単一の原因による疾患であっても個別の生体反応に応じて治療を行う日本独自の「個別化医療(Precision Medicine)」です。近年、その経験則の裏にある科学的根拠が、次々と解明されつつあります。本講座では、漢方の基礎から最新の臨床研究までを体系的に解説し、薬局・薬剤師の皆様が明日からの業務で自信を持って漢方を活用できるような知見を共有します。
【第1部:最新科学が解き明かす漢方のメカニズム】
「漢方はなぜ効くのか?」という疑問に対し、近年のサイエンスが明らかにしたメカニズムを紹介します。漢方薬(大建中湯等)が腸内環境を整える「プレバイオティクス」としての作用や、麻黄湯などがアラキドン酸カスケードを調整して過剰な炎症を抑える「生体防御システムの制御」など、現代医学的な視点で解説します。さらに、演者らの最新研究成果である「腸内細菌叢と『証』の関連」「『冷え症』の遺伝学的背景(GWAS解析)」などのトピックを交え、漢方研究の最前線を紹介します。
【第2部:現場で活きる臨床実践と服薬指導】
後半は、臨床現場での実践にフォーカスします。高齢化社会でニーズの高まる「がん支持療法(副作用軽減)」や「フレイル対策」における漢方のエビデンス(六君子湯、大建中湯、人参養栄湯など)を解説します。また、西洋医学的治療と漢方をどう組み合わせるかについて、臨床医が用いている「安井分類」などの整理法を紹介し、統合医療の視点を共有します。さらに、OTCや店頭で役立つ「証(体質)」の見極め方について、我々が進めている「AIを用いた漢方診断支援」の成果をご紹介した上で、甘草による偽アルドステロン症などの副作用リスクを回避するための服薬指導のポイントも、代謝メカニズムの個人差という最新知見を交えて具体的に提示します。
【学習到達目標】
(1)基礎・理論: 漢方医学が「個別化医療」であることを、現代医学的メカニズム(腸内細菌、脂質メディエーター
等)の視点から説明できる。
(2)発展・トレンド: 漢方研究の最新トレンド(冷えの遺伝学、AI診断、抗肥満作用の機序など)を概説できる。
実践・応用: がんや高齢者医療において、エビデンスに基づいた漢方薬の活用と、適切な副作用マネジメント
(服薬指導)ができる。
慶應義塾大学薬学部について
同じエリアの研修情報
G01 日本薬剤師研修センター
令和8年度 第1回愛知県病院薬剤師会 医療安全対策委員会 学術講演会(WEB)
G01 日本薬剤師研修センター
夜活! エビデンスアップデート ~ 不眠症治療薬 2026(WEB)
G01 日本薬剤師研修センター


簡易懸濁法
(病院・診療所)
認知症
(調剤薬局・調剤併設ドラッグストア)
キイトルード
(調剤薬局・調剤併設ドラッグストア)