G17 日本大学薬学部
第207回|今宵はガイドライン2025時代の高血圧・心不全診療を語り合おう 〜薬剤師の専門性が治療成績を変える〜(WEB)
高血圧と心不全は、超高齢社会の日本において健康寿命、生命予後、生活の質を大きく左右する重要な循環器疾患です。そして、その診療の質を真に高めるためには、医師による診断や治療方針の提示のみならず、薬物療法を深く理解し患者の日常に最も近い立場から支える薬剤師の力が欠かせません。本講演では、「高血圧管理・治療ガイドライン2025」と「心不全診療ガイドライン2025」を共通の基盤として、高血圧および心不全診療の最前線を概観しながら、これからの時代に薬剤師が果たすべき役割を実臨床の視点から考えます。高血圧診療では、単に血圧を下げることにとどまらず、家庭血圧の活用、アドヒアランス向上、併存疾患への配慮、ポリファーマシーへの対応、生活習慣改善支援まで含めた「管理」の視点がますます重要となっています。
心不全診療においても、標準治療の理解だけでなく、導入後の継続支援、副作用や有害事象の早期把握、服薬指導、患者教育、多職種連携が予後改善の鍵を握ります。薬剤師は、処方薬を安全に供給する専門職にとどまらず、薬物療法の質を引き上げ、患者ごとの最適解に迫る臨床パートナーです。本講演では、ガイドラインを「知っている」薬剤師から「使いこなす」薬剤師へとアップグレードすることで、医師と薬剤師が共通言語を持って連携し患者・地域・社会によりよい医療を届ける道筋を考えます。なお、本講演では演者が実践している生成AIの使い方やプロンプト集も紹介し、日常診療における意思決定支援や情報整理の効率化を通じて、薬剤師の臨床実践を拡張する新たなツールとしての可能性についても共有します。
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